キリスト教葬儀に参列できない場合の弔意の表し方

キリスト教葬儀に参列できない時にはどうすればいいのか?

 

クリスチャンの方の訃報を受け、キリスト教葬儀の日時などをご案内いただいたけれども、どうしても事情があって出席できない場合にはどうしたらいいのでしょうか?

 

日本での一般的な葬儀の場合は、お通夜にだけ参列したり、弔電を出したり、お香典を送ったりしますが、キリスト教葬儀ではどうするのかを解説させていただきます。

前夜式にだけ参列する(お通夜)

キリスト教葬儀では、仏教でいうお通夜に相当するのは「前夜式」(ぜんやしき)です。告別式の前の夜に行われますので、昼間の葬儀には参列できないけれども、仕事が終わってからの夜なら参加できるという方は、前夜式にだけご参列ください。

 

*カトリック教会の場合は、「通夜の祈り」、あるいは「通夜祭」と呼ぶこともあります。

 

弔電を出す(お悔やみ電報)

ただし、最近では一日だけの家族葬が多くなってきていますし、前夜式にも参列できないほど忙しい、予定が入ってしまっているという方もおられると思います。

 

そのような場合は、弔電を出すことが一般的です。キリスト教の死生観に配慮した弔電内容とします。

 

お香典を送る(お花料)

弔電だけではなく、お香典を送る方もおられます。お金を包んだ香典袋を現金書留の封筒に入れて喪主宛に郵送し、お悔やみと欠席を詫びる手紙も送ります。

 

ただし、その際の注意点としては、キリスト教ではお香典のことを「お花料」と呼びますので、一般的な香典袋ではなく、キリスト教葬儀専用の封筒を使います。

 

もしも、身近に専用のものが無い場合には、コンビニやスーパーなどで販売されている白い封筒に「お花料」と表書きをして、裏には金額と氏名を書き記してお送りします。

 

*カトリック教会の場合は、「おミサ料」と呼ぶこともあります。

 

ご自宅へ弔問する

故人さまやご遺族とも親しい間柄の場合には、ご自宅に弔問される方もおられます。ただし、一般的な弔問と違うのは、キリスト教の場合は焼香や供え物をしないということです。

 

一般的には、弔問といえばお線香を上げに行き、お香典や果物などの供え物をお渡しします。しかし、キリスト教の場合には焼香や供え物はしないので、白いゆりの花などを差し入れることが多いです。

 

お香典もお渡しする場合には、プロテスタントなら「お花料」、カトリックなら「おミサ料」と表書きをします。

 

まとめ

いずれの場合にしても、キリスト教の死生観に配慮することが大切です。

 

キリスト教では、イエス・キリストの十字架の贖いを信じる者は、確実に天国に導かれ、神さまの御もとで永遠の平安と慰めを受ける、ということを信じています。

 

ですから、信仰者の死というのは、大切な人と離れ離れになってしまう悲しいものでありながらも、天国への希望があります。

 

従って、「お悔やみ申し上げます」というような内容ではなく、「神さまの豊かな平安がありますように」というような、慰めと希望に心を向けるご挨拶が、クリスチャンのご遺族への配慮となります。

 

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